ヒカゲヘゴ
奄美大島以南の琉球列島、台湾、中国などに分布しています。
高さ10メートルほどになる、日本では最大級のシダです。
やや湿り気のある森林内、谷間や山地の斜面などに自生していますが、強い太陽の下でも生育できます。
幹に小判型の模様がありますが、これはヒカゲヘゴの成長によって葉柄が枯れ落ちた葉痕です。
小判型の中に「金」の文字が逆さになっているように見えることから、家にお金が入ってくるようにと、民家の庭に植えられることもあります。
ヒカゲヘゴの新芽は煮物や天ぷらにして、お祭りやお祝いの時に食されることもあります。
新芽はゼンマイのような形で、周りの毛を取って調理します。
このゼンマイ状の新芽が開き、葉身の長さは2メートルを超える大きなものになります。