マンゴー
ウルシ科の果樹
原産地はインドからインドシナ半島、マレー半島周辺などの熱帯アジア。このあたりに野生種のマンゴーが多いことから原産地と考えられています。
インドでは紀元前から、マンゴーの栽培が行われていたようです。
木は10~20メートル以上になり、一年中葉をつけます。
写真に写っているマンゴーは、果皮が赤いのでアーウィン種だと思われます。日本で栽培されている95%以上がこのアーウィン種です。
アップルマンゴーは赤い果皮をもつマンゴーの総称なので、アーウィン種もそれにあたります。
露地栽培が可能なのは日本では沖縄県が北限です。
他にも鹿児島県、宮崎県、熊本県、和歌山県などでハウス栽培されています。
マンゴーは虫媒花で、虫を媒介して受粉をさせる花です。多くの虫媒花は甘い蜜の香りで蜂や蝶を誘き寄せますが、マンゴーの花の香りは、魚の生臭いような臭いや腐敗臭だそうです。
マンゴーの原産地である熱帯の地域では蜂などの虫は気温が高すぎて活動できません。腐敗臭がすることで、ハエが花にあつまり、受粉をしてくれます。
腐敗臭を放つことで、ハエを味方につけて生き延びてきた生命力に満ち溢れた植物なのです。
ぜひ嗅いでみたいので、来年は開花の時期を見過ごさないようにしたいと思います。