ウミヘビと呼ばれる生物は
①魚類に分類されるものと
②爬虫類に分類されるものがあります。
①の魚類のウミヘビは、沖縄県ではシマウミヘビという種類が生息していますが、こちらは無毒です。
鱗がないことと背びれがあることで見分けがつくそうです。
一方、②の爬虫類に分類されるウミヘビは有毒です。
写真のものは爬虫類のウミヘビで、頭が黒いことからクロガシラウミヘビと思われます。
クロガシラウミヘビは、九州~沖縄に多く見られます。
体長は1メートル前後で、淡い黄褐色に腹部にかけて細くなる縞模様の黒斑があります。
非常に強い神経毒・筋肉毒をもっています。致死的な毒ですが、国内ではウミヘビ類に対する血清はありません。
本種は、触れたりしない限りは噛まれることは稀ですが、見た目がよく似ている種類で攻撃的な種類もいるため要注意です。
浅海の砂地などでよく見られるようです。完全な水棲性で、水中での推進力を得やすいヘラ状の尾をもっています。