サキシマキノボリトカゲ
石垣島の方言名は、トーフダジゥメー。
先島諸島に分布。
頭と胴体を合わせると約6㎝で、全長は約18㎝です。
頭胴長の2倍ほど長い、立派な尻尾を持っています。
アリやクモなどの昆虫を食べます。
死んだハエを一緒に入れてみましたが、活きがいい物しか受け付けないのか、全く見向きもされませんでした。グルメさんのようです。
体色には個体差があり、緑がかったものから褐色のものまであります。
体の表面はザラザラした鱗で覆われています。
森林に生息していて、その名の通り木登りを得意とします。
危険を感じると、木の裏側へ回り込むようにして螺旋状に登ります。
捕まえられても、自ら尻尾を切ることをしません。
多くのトカゲは、自分の身に危険が及んでいるとき、尻尾を切り(自切)逃げます。
しかし、キノボリトカゲは得意の木登りをするときに、バランスがとれなくなっては困るので自切をしません。
主にサキシママダラに捕食されることが多かった本種ですが、近年石垣島ではインドクジャクが増えているので、捕食者が増え、その数が減少していると考えられています。